ものづくりのこだわり

そのためには、スタッフ1人ひとりの成長が欠かせません。現状に満足して立ち止まっていてはいけないのです。
いま取り組んでいるのは、多能工の育成です。1人が複数の工程を受け持つことができるようになると、人員の配置が柔軟になり、受注の変動などにしなやかに対応することが可能になります。また、日頃の何気ない業務に工夫を加えることで、生産性を向上できないか考えるように意識づけています。とはいえ、どちらも一朝一夕に成果が上がる取り組みではありません。時にアドバイスを送りながら、根気強く見守っていこうと考えています。

当社には、数々のロングセラー商品があります。そのなかには、発売当初とは材料や製造方法が変わったものもあります。これは製造現場にとっては大きなチャレンジです。なぜなら、リピートしてくれているお客さまほど使い心地のわずかな違いを感じ取り、気に入らないとなれば次からは当社製品を選んでくれなくなるからです。そういったことが起こらないように、試作を繰り返し、以前と同じ使い心地を実現したうえで市場へ投入します。
このような当社のものづくりの姿勢を若いスタッフに継承していき、どこにも負けることのない精度と品質を守り抜いていきたいです。